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マチュピチュとウユニ塩湖を回る南米周遊モデルコース|12日・14日の日程、ペルー〜ボリビアの移動、高山病、費用【2026年】

チチカカ湖とコパカバーナの町

マチュピチュとウユニ塩湖を1回の旅で回るなら、日本から12〜14日、ペルーとボリビアの間は飛行機かチチカカ湖経由のバスでつなぐのが基本です。日本の旅行会社の添乗員付きツアーも、この組み合わせは12〜13日間が中心です。ただし2026年は、ボリビアで燃料不足が常態化して緊急事態宣言が延長され、ウユニのツアー会社が輸送能力の半分で運行するなど、予定どおりに動けない日が出ています。外務省は「旅程に数日の予備日を」と勧めています。この記事では、2つのモデルコース、国境の越え方、高山病を避ける順番、季節、費用と為替、入国の決まりを、外務省・厚生労働省検疫所(FORTH)・現地報道の情報で整理します。

  • 標高の低い所から上げていく。リマ(海抜0m)→クスコ(約3,400m)→マチュピチュ(約2,430m)→プーノ(約3,850m)→ラパス(約3,600m)→ウユニ(約3,700m)。FORTH は「低地から、急に高地に移動するのは危険」としています。
  • ペルーとボリビアのつなぎ方は3つ。クスコ〜ラパスの直行便(アビアンカ)、プーノからチチカカ湖畔を通るバス、リマ〜ラパスの直行便。BoA のクスコ〜ウユニ直行は2026年4月時点で「開設を検討中」でした。
  • ボリビアは予備日を2日。外務省のスポット情報(2026年9月28日)は燃料不足で長距離バスの減便や国内線の時刻変更が起こりうるとし、国際線に乗り遅れない日程を勧めています。
  • 鏡張りとマチュピチュの雨季は重なる。ウユニの鏡張りが期待できる雨季は、マチュピチュの雨季とほぼ同じ時期です。インカ道(4日間のトレッキング)は毎年2月に閉鎖されます。
目次

モデルコース①:12日間(飛行機でつなぐ)

日行程泊
1〜2日本発、北米かメキシコシティで乗り継いでリマ着リマ
3リマ→クスコ(国内線約1時間半)。着いた日は休むクスコ
4クスコ→オリャンタイタンボ(車)→列車でマチュピチュ村マチュピチュ村
5朝マチュピチュ遺跡、午後列車でクスコへクスコ
6クスコ市内(予備日を兼ねる)クスコ
7クスコ→ラパス(直行便)ラパス
8ラパス→ウユニ(国内線約1時間)、夕日のツアーウユニ
9ウユニの日帰りツアー(星空・朝日を足しても)ウユニ
10ウユニ→ラパス(予備日)ラパス
11〜12ラパス→リマ経由で帰国機中

マチュピチュの入場券・列車・バスの手配はマチュピチュに個人で行く方法に、ウユニのツアーの選び方はウユニ塩湖の鏡張りツアーにまとめています。国際線とリマ〜クスコの国内線はペルー・ボリビア航空券の記事に。

モデルコース②:14日間(チチカカ湖を通り、チリへ抜ける)

日行程泊
1〜6①と同じ(リマ、クスコ、マチュピチュ)—
7クスコ→プーノ(バスか国内線でフリアカ)プーノ
8チチカカ湖(ウロス島・タキーレ島)プーノ
9プーノ→国境(カサニ)→コパカバーナ→ラパスラパス
10ラパス→ウユニウユニ
11〜13ウユニ発2泊3日ツアーで南西部の高原湖を回り、チリのサン・ペドロ・デ・アタカマへ高原の宿・サン・ペドロ
14〜カラマ→サンティアゴ→帰国機中

ウユニからチリへ抜ける2泊3日の乗合ツアーは、現地の旅行会社の掲載で1人240ドル(2026年12月31日まで、2027年は270ドル)、別にエドゥアルド・アバロア保護区の入園料150ボリビアーノとポルケス温泉、インカワシ島の入場料が要ります。3日目に国境で手続きをしてサン・ペドロに昼過ぎに着くので、チリ側の次の移動は翌日以降にするよう案内されています(Nomades)。2026年9月18〜20日には大雪で保護区が閉鎖され、訪問者が退避しました(La Patria、Radio Kollasuyo)。チリは入国時の生鮮品・動植物の検査が厳しく、持ち込むものは申告が必要です(外務省)。

ペルー〜ボリビアのつなぎ方

ラパスの街の上を行くロープウェイ
標高約3,600mのラパスでは、ロープウェイが市民の足になっている(写真:PIXTA)
  • クスコ〜ラパスの直行便。アビアンカが2023年10月に就航し、当初は週4便でした(Peru Retail)。2026年3月には毎日運航の計画が報じられています。運航日は予約時に確かめてください。
  • BoA のクスコ線。2025年7月24日にウユニ〜クスコ、ラパス〜クスコ、クスコ〜スクレを週3便・往復480ドルで開設しました(Aviacionline)。ただし2026年4月の報道では、BoA の新しい支配人がクスコ〜ウユニ線を「開設を検討中」と述べており(eju.tv)、2026年11月時点の運航は確認できませんでした。
  • リマ〜ラパスの直行便。BoA が2024年に週3便で開設し、ラタムも運航しています。
  • チチカカ湖経由のバス。プーノからコパカバーナ経由でラパスへ。国境はカサニ(コパカバーナ側)とデサグアデロの2か所で、ペルー移民局は2024年8月にカサニの施設を改修しました。2026年6月にはボリビアの道路封鎖でデサグアデロの通行が止まり、22日に再開しています(Andina)。陸路でペルーに入るときは入国管理事務所での手続きが必須で、空港と違って入国スタンプが押されます(外務省)。

高山病:順番と休み方

FORTH は、高山病は標高2,500m前後から起こりうるとし、南米では3,000〜4,000mの都市に飛行機で直接入るため特になりやすいと書いています。予防の基本は、余裕のある日程で休む日を設け、体調が悪いときは高度を上げないこと。標高3,000m以上では寝る場所の高さを前日より300m以上上げない、1,000m上がるごとに1日休む、荷物を軽くしてゆっくり歩く、酒と睡眠薬を控えて水分をこまめにとる、が4か条です。

外務省の安全対策基礎データ(ボリビア、2026年7月更新)には、ラパスに着いた直後から体調を崩したのに観光を続けた団体旅行の男性が数日後にウユニで心肺停止になった例と、夜行バスでラパスとウユニを往復した旅行者がホテルで意識不明で見つかった例が載っています。ペルー版は、予防薬アセタゾラミド(ダイアモックス)は「高山病にならない薬」ではなく、服用は医師に相談するよう書いています。モデルコースで、クスコに着いた日を休みにし、マチュピチュ(クスコより約1,000m低い)を先に回してからプーノやラパスへ上がるのはこのためです。治療と緊急移送をまかなえる海外旅行保険にも入ってください。

季節:鏡張りの雨季と、乾季

  • 雨季(おおむね12〜3月)。ウユニに薄く水が張り、鏡張りが期待できる時期で、日本の添乗員付きツアーも12〜3月出発に集中しています。マチュピチュは雨が多く、インカ道は2026年も1月31日から2月いっぱい閉鎖されました(La República)。2025年は雨で3月31日まで延長されています。ウユニの日帰りツアーは雨季にインカワシ島へ行けないことがあります。
  • 乾季(おおむね5〜9月)。ウユニは白い塩の大地、マチュピチュは晴れやすく、2泊3日のチリ抜けツアーも走りやすい時期です。高原は朝晩氷点下になり、2026年9月の大雪のような閉鎖もあります。

鏡張りが見られる条件と年ごとの当たり外れはウユニ塩湖の記事に書いています。

費用と為替:ボリビアは2026年に変動相場へ

  • ボリビアの通貨。2011年から1ドル=6.96ボリビアーノで固定されていた公定レートが、2026年6月29日から変動相場になり、新しい公定レートは9.73で始まりました(Correo del Sur)。ボリビア中央銀行の表示は10月末で12.09です。現地では為替の変動を嫌ってボリビアーノ建てに切り替える旅行会社が増えています(Unitel)。
  • ウユニのツアー。旅行会社の掲載で、日帰りの乗合ツアーが1人50ドル(2027年から57ドル)、インカワシ島の入場料30ボリビアーノは別。2泊3日のチリ抜けは240ドル(同270ドル)と入園料など210ボリビアーノです(Nomades)。
  • 燃料不足の影響。2026年9月、ウユニの観光輸送会社は燃料が手に入らず輸送能力の50%で運行し、運転手は給油に2〜3晩並んでいると報じられました(El Deber)。8月には給油待ちが最大5日になり、数百人の観光客が足止めされています(Radio Kollasuyo)。ツアーは前日に催行を確かめてください。
  • 全体の費用。12日間で、国際線を除く現地費用は1人25〜40万円が目安です(編集部の目安。宿の等級と国内線の数で変わります)。添乗員付きツアーは、阪急交通社のビジネスクラス利用12日間が239万8,000円、HIS の中南米3か国13日間が129万9,000円から(燃油別、検索結果の表示)でした(2026年11月4日確認)。

入国の決まり

国日本人の観光注意
ペルー連続90日以内はビザ不要入国審査官が決めた日数は延長不可。旅券の残り6か月以上
ボリビアビザ不要、入国時に30日。移民局で延長すると1暦年で最長90日旅券の残り6か月以上。路上の検問が強化されており、旅券を携帯
チリ90日以内はビザ免除入国時の PDI のレシートは出国時に提出。生鮮品の検査が厳しい

黄熱の予防接種証明書(イエローカード)は、外務省によるとボリビアではラパス、ウユニ、ポトシ、スクレなど高地だけを訪れるなら不要で、提示が要るのはボリビア政府が定める黄熱の高リスク地域へ行く場合です(2026年4月現在)。ペルーは出入国時に求められていません(2026年1月現在)。FORTH の表ではボリビアについて別の書き方をしている版があるので、低地のアマゾン地域へ行く人は出発前にFORTHで確認してください。

予約のしかた

① 航空券(国際線と南米内の区間)

国際線は往路リマ着・復路ラパス発(②ならサンティアゴ発)の「オープンジョー」が組めると移動が減ります。南米内の区間は各社の公式サイトか予約サイトで別に取ります。ボリビア区間は運航日が限られるので、そこから日程を逆算してください。

航空券を予約サイトで探す

② ホテル(クスコ・ラパス・ウユニ)

クスコとラパスは坂の少ない中心部に、ウユニは早朝・夜のツアーの集合場所に近い町中に泊まると楽です。塩のホテルに泊まるツアーもあります。

ホテルを予約サイトで探す

③ 現地ツアー(マチュピチュ・ウユニ・チチカカ湖)

マチュピチュの入場券つきツアー、ウユニの日帰りと2泊3日、チチカカ湖の島めぐりは、日本から予約サイトで押さえられます。

現地ツアーを予約サイトで探す

④ 日本発の添乗員付きツアー

高山病と燃料不足の両方に気を配る必要がある旅なので、手配を任せる価値は大きい組み合わせです。目利き旅のペルーのツアー比較ページに、「ウユニ」を含むツアーが日数と予算つきで並んでいます。

行く前に必ず確認すること

  • 外務省の危険情報とスポット情報。ペルー(2026年3月31日)はリマ・クスコ・マチュピチュ・プーノがレベル1で、抗議活動でマチュピチュの鉄道が止まることがあるとしています。ボリビア(2026年6月11日)はラパス・エルアルトなどがレベル1で、燃料補助金の削減に抗議するデモと道路封鎖が続いています。チリは全土レベル1です。出発前に外務省 海外安全ホームページで最新の情報を確認してください。
  • ボリビアの燃料と封鎖。国内線の時刻変更、長距離バスの減便、ウユニのツアーの中止がありえます。帰りの国際線の前に2日の余裕を。
  • 高山病。到着日は休み、夜行バスで一気に上がらないこと。持病のある人は出発前に医師へ。
  • 国境の手続き。陸路の国境は入国スタンプが必要です。バスの乗客も降りて手続きします。
  • 現金。ボリビアは為替が動いています。ドルの現金を少し持ち、ボリビアーノは必要な分だけ両替してください。

出典

トップの写真:Christopher Crouzet / Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

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