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トーレス・デル・パイネ国立公園の行き方と歩き方|入園料2026・W/Oサーキット・日帰り・山小屋の予約【2026〜27年】

ペオエ湖とクエルノス・デル・パイネ

トーレス・デル・パイネ国立公園は、チリのパタゴニア南部、プエルト・ナタレスから車で約2時間の山岳公園です。三本の岩峰「トーレス」と角のような「クエルノス」、氷河湖を歩いて回る W サーキットが人気で、2024〜25年のシーズンには約38万人が訪れました(El Mostrador)。2026年5月1日から入園料の体系が変わり、W と O サーキットを歩くには園内の山小屋かキャンプ場の予約が必須です。2025年11月には O サーキットで大雪と強風に遭った登山者5人が亡くなりました。この記事では、行き方、入園券の買い方と料金、W・O・日帰りの違い、宿の予約、季節と規則を、チリ森林公社(CONAF)の公園サイト・チリ政府観光局・現地報道・外務省の情報で整理します。

  • 入園券は事前にオンラインで。公式の販売窓口は Pases Parques で、入園の24時間以上前に買います。外国人の大人は1日券32,400ペソ、2日以上(連続最長10日)48,500ペソです(CONAF 公園サイト、2026年10月更新)。
  • 泊まりがけのトレッキングは宿の予約が先。W と O は、園内の山小屋・キャンプ場の予約がないと山岳エリアに入れません。予約先は Las Torres Patagonia と Vértice Patagonia の2社です。
  • 日帰りでも見られる。ナタレス発の日帰りツアーか、ベース・トーレス(三本の岩峰の展望台)への日帰りハイキングで、代表的な景色に会えます。
  • 時期は10〜4月、最盛期は12〜2月。5〜9月は冬の規則で、区間によってガイドの同行が必要になったり閉鎖されたりします。
目次

行き方:サンティアゴから飛行機、ナタレスからバス

日本からは北米などで乗り継いでサンティアゴへ入り、国内線で南へ飛びます。降りる空港は2つあります。

  • プエルト・ナタレス(PNT)。公園にいちばん近い空港で、サンティアゴからの直行便は約3時間半、主に繁忙期に運航されます(チリ政府観光局)。2027年1〜3月は滑走路工事で、開いている日が決まっています。1月は1〜10日・15〜17日・22〜24日・29〜31日、2月は5〜7日・12〜14日・20〜21日・27〜28日、3月は6〜7日・13〜14日・20〜21日・26〜28日です(チリ政府観光局、2026年10月7日)。
  • プンタ・アレーナス(PUQ)。通年で通常どおり運航しており、ナタレスまで舗装道路で約3時間です。PNT が閉まる日はこちらを使います(Las Torres Patagonia)。

ナタレスから公園へは路線バスが毎日走っています。Bus-Sur の2026/27年の時刻では、ナタレス発7:00の便がラグナ・アマルガ(ベース・トーレス側の入口)9:10、プデト(カタマラン乗り場)10:10、グレイ湖11:30に着き、12:00発もあります。11月からは14:30発と18:00発が加わります。帰りはグレイ湖13:30・ラグナ・アマルガ15:00発でナタレス17:05着など。料金は2025年10月版の表で片道15,000ペソから、往復28,000ペソからでした。道路 Y-156 の工事で遅れることがあると注記されています。

アルゼンチンのエル・カラファテ(ペリト・モレノ氷河の町)とは、Bus-Sur が火・木・土に国境越えの便を出しています。ナタレス7:30発でカラファテ12:30着の便があり、公園から同じ日に乗り継ぐ便もあります。切符は2区間を別々に買う決まりです。

入園券:2026年5月から新しい料金

外国人1日券2日以上(連続最長10日)
18歳以上32,400ペソ48,500ペソ
13〜17歳16,600ペソ公園サイトの表で確認
12歳以下無料無料
CONAF 公園サイト「Tarifas y horarios 2026」(2026年10月21日更新)。季節による料金差はない
  • 新しい体系。以前の「3日以内」「3日超」の区分をやめ、「1日券」と「2日以上」の2つになりました。当初は2026年1月の予定でしたが、観光業界の懸念を受けて5月1日に延期されています(El Mostrador、CNN Chile)。
  • 現地では買えない。入園券は Pases Parques で入園の24時間以上前に買います。チリ政府観光局も「現地での販売はない」と書いています。
  • 入るたびに登録。すべてのレンジャー詰所で登録が必要です。

W・O・日帰り:どれを選ぶか

ノルデンショルド湖とクエルノス・デル・パイネ
湖の向こうにクエルノス(角)とトーレス(塔)が並ぶ(写真:PIXTA)
歩き方日数宿の予約向いている人
日帰りツアー(車で展望地を回る)1日不要歩くのは短くていい人
ベース・トーレスの日帰りハイキング1日(往復8〜10時間)不要三本の岩峰を真下から見たい健脚の人
W サーキット4泊5日前後必須トーレス・クエルノス・フランセス谷・グレイ氷河を全部見たい人
O サーキット7泊8日前後必須山の裏側まで一周したい経験者

ベース・トーレスの道は、CONAF の公園サイトで往復8時間、難易度は中〜高とされ、入山できるのは朝9時(料金ページでは9時半)まで、下山は15時からです。チリ政府観光局は往復約22km、8〜10時間としています。日の出前と日没後に登山道を歩くことは禁止で、区間ごとに通行の締切時刻もあります。たとえば夏は、パイネ・グランデ→イタリアーノが18時半、イタリアーノ→ミラドール・ブリタニコが15時です。

O サーキットは、2025年11月17日夜にロス・ペロス〜パソ・ジョン・ガードナーの間で大雪と強風に遭った登山者が亡くなる事故があり(BioBio)、12月9日に1日100人の上限、一方通行、コイロン詰所での登録、各キャンプ場へのレンジャー配置という新しい規則で再開しました(El Dínamo)。2026年10月14日更新の公園の日報では、O の北側の区間は閉鎖と表示されていました。2026〜27年の再開日は公園サイトで確かめてください。

山小屋とキャンプ場の予約

  • Las Torres Patagonia(旧 Fantástico Sur)。東側のセントラル、チレノ、クエルノス、フランセス、セロンを運営しています。クエルノスの相部屋は2026年11月〜2027年3月が1泊230ドルから、食事はフルボード140ドルです(同社サイト、2026年11月4日確認)。
  • Vértice Patagonia。西側のパイネ・グランデ(ペオエ湖畔)、グレイ、ディクソン、ロス・ペロスを運営しています。W の手配パッケージは509ドルから、O は801ドルからと表示されていました(同社サイト、同日確認)。
  • 早めに。チリ政府観光局は3〜6か月前の予約を勧めています。W は東西で運営会社が違うので、2社の空きを合わせて日程を組みます。

季節と冬の規則

チリ政府観光局は、訪問に適した時期を10〜4月とし、12〜2月は日が長くほとんどの道が開く最盛期としています。天気は「極めて予測しにくく、風が強い」と書かれ、2025年11月の事故では最大193km/hの風が報じられました。夏でも防寒着と雨具は必須です。

毎年5月1日〜9月30日は冬の規則で、W の一部区間は CONAF と町が認定したガイドの同行が必要になり、O の北側は閉鎖されます。2026年は4月27日に前倒しされ、6〜7月は W が閉鎖、ペオエ湖とグレイ湖の船も止まりました(CNN Chile、The Clinic)。9月16日からは W とベース・トーレスでガイドが不要になり、軽アイゼンとストックの携行は引き続き義務と掲示されています。

火の規則:違反すると追放、罰金、禁錮

2011年12月27日、旅行者が紙に火をつけたことから大きな山火事が起き、パイネ・グランデとグレイの間の森が広く焼けました。旅行者は CONAF に485万ペソを払い、2015年には最高裁が国への賠償を命じています(Emol)。その後の法律(Ley 20.653)で、公園内での火の使用は最高200万ペソの罰金か最長3年の禁錮の対象になりました。コンロは、植物を燃料にしない型に限り、キャンプ場の指定場所でだけ使えます。ごみの放置は最高20万ペソの罰金、ドローンの私的利用と水泳も禁止です(CONAF 公園サイト)。2025年12月にはベース・トーレス周辺でコンロを使った人が、2026年1月には指定外にテントを張った人が追放されています(The Clinic)。

予約のしかた

① 航空券(日本〜サンティアゴ〜ナタレス)

国際線はサンティアゴまで。そこから LATAM などの国内線でプエルト・ナタレスかプンタ・アレーナスへ。2027年1〜3月にナタレスへ飛ぶなら、上の運航日に合わせるか、プンタ・アレーナス着にします。

航空券を予約サイトで探す

② ホテル(プエルト・ナタレス)

日帰りで公園に通うならナタレスの町に連泊するのが便利です。バスとツアーの出発に間に合う中心部が楽です。

ホテルを予約サイトで探す

③ 現地ツアー(ナタレス発の日帰り)

Bus-Sur の日帰りツアーは8:30発19:00着で55,000ペソ、Vértice の日帰りは82ドルから、ベース・トーレスの日帰りトレッキングは141ドルからでした(各社サイト、2026年11月4日確認)。どれも入園券は別で、事前に Pases Parques で買います。

現地ツアーを予約サイトで探す

④ 日本発の添乗員付きツアー

西遊旅行は、公園内のホステリア・ペオエに2泊する13日間(144万8,000円から、燃油サーチャージ別)や、W サーキットを山小屋とテントで歩く15日間(169万8,000円)を出しています(2026年11月4日確認)。日数と予算でツアーを比べるなら目利き旅が便利です。

行く前に必ず確認すること

  • 外務省の危険情報。チリは全土がレベル1「十分注意してください」です(2025年4月21日)。マガジャネス州についての個別の記述はありませんが、都市部での凶悪犯罪の増加が挙げられています。出発前に外務省 海外安全ホームページで最新の情報を確認してください。
  • 公園の日報。道の開閉と船の運航は、CONAF の公園サイトの「Informe diario」に出ます。
  • 入園券と宿の予約の順番。宿の予約を先に取り、日程が決まってから入園券を買います。
  • 風と寒さ。夏でも氷点下近くまで下がり、強風で道が閉まる日があります。予備日を1日。
  • チリの入国。日本人は90日以内の観光ならビザ不要です。生鮮品・動植物の持ち込み検査が厳しく、食べ物は申告が必要です。

パタゴニアをもう一か所回るなら、同じチリ・パタゴニアのアイセン州にある大理石の洞窟をマーブル・カテドラルの記事で紹介しています。チリ本土から飛ぶもう一つの絶景はイースター島の行き方に。

出典

トップの写真:Pedro Szekely from Los Angeles, USA / Wikimedia Commons(CC BY-SA 2.0)

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