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ガラパゴス諸島の回り方|クルーズと島泊の違い・入島料200ドル・2026年の新しい決まりと行き方

ガラパゴスのアオアシカツオドリ

ガラパゴスの回り方は「クルーズ(船に泊まる)」か「島泊(島のホテルに泊まって日帰りで出る)」の2つで、費用も見られるものも大きく違います。2025年の来島者29万人のうち79%が島泊、21%がクルーズでした。入島料は2024年8月から外国人200ドル、通行管理カードが20ドル。2026年9月には公園の訪問規則が改定され、野生動物との距離2m、ドローン禁止、繁殖センターなどの事前予約が義務になりました。この記事では、入島の手続き、本土からの飛行機、2つの回り方の違い、季節とエルニーニョ、日本からの行き方を、ガラパゴス国立公園局・州政府評議会・チャールズ・ダーウィン財団・現地報道の情報で整理します。

  • 入島に220ドル。入島料は外国人12歳以上200ドル(12歳未満100ドル)を到着空港で、通行管理カード(TCT)20ドルを出発空港か事前にオンラインで。往復航空券と、年60日の滞在枠が条件です。
  • 島泊なら1日180ドルから。島のホテルに泊まり、日帰りボートツアー(180〜250ドル)と島間のスピードボート(1区間30ドル、2〜3時間)で回ります。クルーズは7泊で1人3,500ドル台から。
  • 規則は2026年9月に更新。保護区はナチュラリストガイド同行が必須、動物との距離は徒歩2m・カヤック4m・クジラ100m、ドローンと業務用機材は許可なしに禁止、ゾウガメ繁殖センターなどは事前予約。
  • 2026年末〜2027年3月はエルニーニョ。海水温が高くなると海の生き物が減り、ウミイグアナやペンギンが弱ります。海洋生物が目当てなら、この冬は様子を見るのが安全です。
目次

入島の手続き:入島料200ドルと通行管理カード20ドル

ガラパゴスゾウガメ
諸島の名前の由来になったガラパゴスゾウガメ。繁殖センターの見学は2026年から事前予約(写真:PIXTA)
項目金額どこで
入島料(保護区保全税)外国人12歳以上200ドル到着空港(バルトラ/サン・クリストバル)で公園レンジャーに。公的案内は現金を前提
同 12歳未満100ドル同上。2歳未満は免除
同 アンデス共同体・メルコスール国籍100ドル同上
通行管理カード(TCT)20ドルキト/グアヤキル空港の州政府評議会カウンター、または2025年5月から公式ポータルでオンライン購入

入島料は州政府評議会(CGREG)の2024年2月24日の決議で26年ぶりに改定され、2024年8月1日から外国人100ドルが200ドルになりました。目的は過剰観光と外来種の侵入の抑制で、公園の収入を年最大4,000万ドルにする狙いです(Primicias、El Universo)。2026年に料金が変わったという公的情報はありません。

通行管理カードは全旅行者に義務で、本土との往復航空券(本人名義、60日以内)と有効なパスポートが要ります。オンラインで買う場合も、搭乗日に出発空港のカウンターで提示します。観光客の滞在は年60日まで(州政府評議会 FAQ)。空港には3時間前の到着が勧められています。

本土からの飛行機と、検疫の決まり

  • 航空会社はラタムとアビアンカ。キト(UIO)またはグアヤキル(GYE)からバルトラ空港(GPS、サンタ・クルス島の対岸)かサン・クリストバル空港(SCY)へ。キト〜バルトラは直行で約2時間。ラタム公式の表示はグアヤキル〜バルトラ片道156.66ドルから(2026年9〜11月)。
  • 往復の相場は500〜800ドル。2026年7月の休暇期、キト発バルトラ往復は500〜800ドルと報じられました(Primicias)。日本から買う場合は国際線と別に取ります。
  • 検疫。生物安全庁(ABG)がキト・グアヤキル空港で荷物を検査します。生の肉、生乳、生花、未加工の果物(ブラックベリー・オレンジ・パッションフルーツなど)、コーヒー豆は持ち込めないか制限されます(El Mercurio、2026年2月)。到着時に生物安全申告書を書きます。
  • バルトラ空港から町へ。バス→イタバカ水路の渡し船→サンタ・クルス島を縦断するバスかタクシー(30〜40ドル)でプエルト・アヨラへ。合計1時間半ほどです。

クルーズと島泊、どちらにするか

クルーズ(船に泊まる)島泊(アイランドホッピング)
行ける場所遠い無人島(ヘノベサ、エスパニョーラ、フェルナンディナなど)。船ごとに公園が行程を割り当て有人4島(サンタ・クルス、サン・クリストバル、イサベラ、フロレアナ)と、日帰り圏の島
費用の目安7泊でエコノミー3,500〜4,500ドル、ラグジュアリー7,000ドル超(旅行販売サイトの2026年表示、2人1室1人あたり)。4日間は2,000ドル未満からホテル代+日帰りツアー180〜250ドル+島間ボート30ドル/区間。1日200〜300ドルで組める
日数4泊・5泊・7泊が基本3泊から。島を移るたびに半日消える
向く人野生動物を最大限見たい、移動を任せたい費用を抑えたい、町で食事や買い物もしたい、船酔いが心配
利用者の比率(2025年)21%79%

クルーズは1998年から船団の総定員に上限があり、船ごとに訪問地と日程が公園から割り当てられます(チャールズ・ダーウィン財団の2025年報告)。遠い島の固有種を確実に見るならクルーズです。島泊は、2023年の現地紙の料金例で、町の近くの半日ツアー25ドルから、サンタ・クルス島の高地(ゾウガメの牧場・溶岩トンネル)60〜75ドル、セイモア島やバルトロメ島への日帰り最大250ドル、島内のタクシー1.5ドルでした(El Universo)。島間のスピードボートは1区間30ドル、所要2〜3時間で、サンタ・クルス発は午後、戻りは早朝が基本です。2022年にイサベラ〜サンタ・クルス間で船が沈み4人が亡くなってから、出航時刻と船体検査が厳しくなりました(公園局、El Universo)。

2026年9月に改定された公園の決まり

  • ガイド必須。保護区(国立公園と海洋保護区)の訪問は、公園が例外にした場所を除き、認定ナチュラリストガイドの同行が義務です。チャールズ・ダーウィン研究所は入場無料ですが、ゾウガメ繁殖センターはガイドが要ります。
  • 動物との距離。徒歩・シュノーケル・ダイビングは2m、カヤックとボートは4m、クジラは100m(ダイバー・イルカは50m、子がいるときは倍)。船は動物に近づくとき4ノット以下。
  • ドローンと業務用カメラは禁止。2026年3月の規則で、保護区のドローンは研究・救助・報道などの許可を受けた用途だけ。観光客の娯楽目的は認められません。フラッシュ撮影も禁止です。
  • 事前予約が要る場所。3つのゾウガメ繁殖センター(ファウスト・ジェレナ、アルナルド・トゥピサ、ダビド・ロドリゲス)、ラス・グリエタス、ボルカン・チコ、ミナス・デ・アスフレ。訪問時間は6時〜18時です。
  • 根拠。公園局決議 MAE-PNG/DIR-2026-0044-RM(2026年8月12日署名、9月14日官報掲載)。訪問地ごとの許容人数は訪問者管理システム(SIMAVIS)で管理され、たとえばティントレラス島の湾内ツアーは午前2枠・午後2枠です(Vistazo、Primicias、公園局)。

季節と、2026年のエルニーニョ

チャールズ・ダーウィン財団は、12〜5月を温暖期(穏やかな海、水温24〜26℃、シュノーケルと陸鳥向き)、6〜11月を涼季(水温20〜22℃、海の生き物が豊富、ダイバーにはハンマーヘッドやジンベエザメの最良期)と案内しています。繁忙期は6〜8月と12〜1月です。涼季は「ガルーア」と呼ばれる霧雨で高地が雲に覆われ、8〜9月が最も強くなります。

2026年はエルニーニョが進行中で、国の委員会は11月から2027年3月に最大の影響を予測しています。エクアドル・ペルー沖では平年より最大4.5℃高い海水温が観測されました。温かい水では栄養の湧き上がりが減ってプランクトンが減り、ペンギン・ウミイグアナ・アシカ・サメ・サンゴに影響が出ます。1982〜83年にはサンゴの推定97%が死滅しました(チャールズ・ダーウィン財団、Vistazo、El Comercio)。海の生き物を見ることが目的なら、2027年の涼季まで待つ判断もあります。

どれくらい混むか

2025年の来島者は290,404人(前年比4%増)で、外国人が178,737人(16%増)。国籍はエクアドル38%、米国29%、英国4%、カナダ4%、ドイツ3%で、日本は上位10か国に入っていません。2026年上半期は158,538人(9%増)でした(公園局の訪問者報告)。州政府評議会は「このままなら2042年に年100万人を超える」と試算し、2030年計画は新規の観光開発の凍結を掲げています。業界団体や財団からは受け入れ数の上限を求める声が続いていますが、2026年11月時点で数値の上限は決まっていません。

日本からの行き方と日数

日本からエクアドルへの直行便はなく、米国(ヒューストン経由が最短で、成田〜ヒューストン約12時間、ヒューストン〜キト約5時間強)かメキシコシティ経由でキトかグアヤキルへ。米国経由は ESTA、メキシコ経由なら渡航認証は不要です。キトで1泊してからガラパゴスへ飛ぶのが普通で、島泊3〜4泊で全体9〜10日間、クルーズ7泊を入れると12〜14日間が目安です。阪急交通社の公式サイトでは、羽田発ヒューストン経由の8日間(サンタ・クルス島+3島、添乗員同行)が160万円、クルーズ利用の14日間が285万円からでした(2026年11月3日確認)。

予約のしかた

① 現地ツアー・クルーズ

日帰りツアーは島に着いてからでも取れますが、人気の島(バルトロメ、セイモア北島、エスパニョーラ)と繁殖センターの予約枠は埋まります。クルーズは日本から予約サイトで押さえられます。

現地ツアーを予約サイトで探す

あわせて読みたい:イースター島の行き方・入島手続き・公園の入場料とモアイの回り方

② 航空券(日本〜キト/グアヤキル〜ガラパゴス)

国際線とガラパゴス線は別に取ります。ガラパゴス線は本人名義の往復が通行管理カードの条件なので、片道ずつ別会社にしないほうが手続きが楽です。

航空券を予約サイトで探す

③ ホテル(プエルト・アヨラ・サン・クリストバル・キト)

島泊の拠点はサンタ・クルス島のプエルト・アヨラが最も宿とツアーが多く、サン・クリストバルは空港に直結、イサベラは静かです。キトは空港が市街から遠いので、到着日は空港近くか、翌朝の便に合わせた宿が楽です。

ホテルを予約サイトで探す

④ 日本発の添乗員付きツアー

手続きの多い行き先なので添乗員付きの需要も大きい場所です。目利き旅の中南米ツアー比較では、ペルーの周遊に組み込まれたガラパゴスの行程を日数と予算から比べられます(エクアドル単独のページはありません、2026年11月確認)。

行く前に必ず確認すること

  • 外務省の危険情報。エクアドルの危険情報(2024年6月3日付)で、ガラパゴス県はレベル指定の対象外、乗り継ぎ地のグアヤキル市はレベル2「不要不急の渡航は止めてください」、キトはレベル1です。2025年12月末からグアヤキルなどに非常事態宣言が出ています。出発前に外務省 海外安全ホームページで最新の情報を確認してください。
  • 現金。入島料200ドルは到着空港で払います。公的な案内は現金を前提にしているので、米ドルの現金を用意してください(エクアドルの通貨は米ドル)。
  • 通行管理カードと往復航空券。本人名義の往復が条件です。オンラインで買っても空港での提示が要ります。
  • 保険。州の特別法は観光客に民間の医療保険を求めています。島の医療は限られるので、搬送を含む旅行保険に入ってください。
  • 持ち込み。生の食品、果物、植物、種は持ち込めません。靴底の泥も検査の対象です。
  • エルニーニョ。2026年末〜2027年3月は海況と海の生き物の状況が変わります。出発前に公園局と財団の発表を見てください。

出典

トップの写真:Diego Delso / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

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