マチュピチュは、クスコから個人で行けます。入場券は文化省の公式サイトで買い、クスコからオリャンタイタンボまで車で1時間半、そこから列車で約2時間、麓のマチュピチュ・プエブロ(アグアス・カリエンテス)からバスで25分です。2026年は1日の入場上限が繁忙期5,600人・通常期4,500人に決まり、ルートは3系統10ルートから1つを選びます。5月1日からは入場券とは別に保全料(外国人11ソル)が加わりました。この記事では、入場券の買い方、列車とバスの手配、費用と日数の目安、2025年9月に起きたバス会社の対立が旅行者に与えた影響まで、現地の報道と公的機関の情報で整理します。
- 入場券は公式サイトだけ。tuboleto.cultura.pe で、日付・ルート・入場時間帯を選んで買います。外国人大人は標準ルートが152ソル、山に登るルートが200ソル。さらに2026年5月1日から保全料11ソルが加わり、標準ルートは合計163ソルです。
- 繁忙期は売り切れる。6月19日〜11月2日などの繁忙期は上限5,600人、それ以外は4,500人。ワイナピチュは1日400人、マチュピチュ山は800人の枠です。山ルートは数か月前に埋まります。
- 列車は2社。ペルーレイル(Expedition・Vistadome)とインカレイル(The Voyager・The 360°)。多くの便はオリャンタイタンボ発で、マチュピチュ・プエブロまで1時間半〜2時間です。
- 麓からのバスは往復24ドル。コンセトゥール社のバスが5時30分から運行。2025年9月にはバス会社の交代をめぐる抗議で鉄道が止まり、1,400人以上が避難しました。出発前に運行状況を確かめてください。
2026年の入場の決まり:上限・ルート・時間帯
ペルー文化省は2025年10月30日の大臣決議(RM 000285-2025-MC)で、2026年のマチュピチュ遺跡(リャクタ)の1日の入場上限を、繁忙期5,600人、それ以外の期間4,500人と定めました(Andina、El Peruano)。繁忙期は1月1日、4月2〜5日、6月19日〜11月2日、12月30〜31日です(Andina、2026年6月)。
入場券は「どのルートを歩くか」で分かれています。ペルーレイルがまとめた2026年の区分は次のとおりです。
| 系統 | ルート | 見どころ・条件 |
|---|---|---|
| 1 パノラマ | 1-A マチュピチュ山(18歳以上、往復約4時間)、1-B 上段テラス、1-C インティ・プンク(太陽の門)、1-D インカ橋(18歳以上) | 「監視員の家」からの定番の全景写真が撮れる。1-B・1-C は繁忙期だけ |
| 2 遺跡周遊 | 2-A 古典ルート、2-B 下段テラス | 太陽の神殿、三つの窓の神殿、コンドルの神殿など主要な建物を回る。最長2時間30分。初めてならこれ |
| 3 王族 | 3-A ワイナピチュ(1日400人)、3-B 王族ルート、3-C 大洞窟(18歳以上)、3-D ウチュイピチュ(18歳以上、繁忙期だけ) | 遺跡の下半分とワイナピチュ側。3-A・3-C は10月16日〜12月29日は閉鎖 |
入場時間帯は午前(6〜12時)と午後(12〜18時)に分かれ、チケットに書かれた入場時刻から通常期30分・繁忙期45分を過ぎると入れません。遺跡の中は一方通行で、いちど出ると戻れません(ペルーレイル「Entradas a Machu Picchu 2026」)。
入場券の買い方と料金
- 公式サイトで買う。文化省の tuboleto.cultura.pe で「Llaqta de Machupicchu」を選びます。2026年分は2025年11月17日から売り出されました(El Tiempo、2026年2月)。名前とパスポート番号を入れ、入場時はそのパスポートの原本を見せます。
- 料金(外国人、2026年)。大人は標準ルート(1-B〜1-D、2-A・2-B、3-B・3-D)が152ソル、山ルート(1-A、3-A、3-C)が200ソル(複数の現地報道、2026年)。子ども・学生の料金は公式サイトで確認してください。
- 5月1日から保全料が別に要る。国立保護区庁(SERNANP)が、遺跡を含むマチュピチュ歴史保護区の入域料として、外国人11ソル、ペルー人5ソルを徴収します(決議 000006-2026-SERNANP/DUSRN、2026年5月1日適用)。標準ルートの入場券と合わせて外国人は163ソルです(Diario Correo)。
- 売り切れたら当日窓口。マチュピチュ・プエブロの文化省窓口で、15時から22時まで翌日分が1日最大1,000枚売られます。在庫は日によって違い、パスポートが要ります(ペルーレイル)。繁忙期の山ルートは、この方法ではまず取れません。
- ガイドは必須ではない。公式の案内ではガイド同行は推奨にとどまります。入口で日本語・英語のガイドを雇うこともできます。
クスコからの行き方(個人手配)
① クスコ → オリャンタイタンボ(車で約1時間半)
列車の多くはオリャンタイタンボ駅を出発します。クスコ中心部からはタクシーや配車アプリで約1時間30分、70〜85ソルが目安(ペルーレイル)。安く行くなら、パビトス通りから出る乗合ワゴンで10〜15ソル、約2時間です(複数の現地案内、要確認)。駅には出発の30分前までに着くよう案内されています。
② 列車:オリャンタイタンボ → マチュピチュ・プエブロ(1時間半〜2時間)
- ペルーレイル(PeruRail)。Expedition(基本クラス、パノラマ窓と音声ガイド)、Vistadome(天井窓、軽食つき)、Vistadome Observatory(展望車つき)の3クラス。公式サイト book.perurail.com で、2026年6月25日〜12月31日は Vistadome 系がクーポン「VISTA10」で10%引きです。
- インカレイル(Inca Rail)。The Voyager(基本クラス)、The 360°(大窓と展望デッキ)、The Prime、The First Class。公式サイトでは2026年12月31日まで往復予約が自動で5%引き、クーポン「MAGIA10」で10%引き(2027年2月28日まで)です。
- 運賃は日と便で変わる。両社とも公式サイトに固定の運賃表はなく、日付を入れて表示されます。2026年11月に確認した範囲では、基本クラスの片道で60ドル台からでした(編集部確認、要確認)。マチュピチュの入場券は列車の運賃に含まれません。
- 手荷物は小さく。両社とも大きなスーツケースは持ち込めず、クスコやオリャンタイタンボの宿に預けるのが普通です。上限はそれぞれの公式サイトで確認してください。
③ マチュピチュ・プエブロ → 遺跡入口(バスで25分)
麓の町から遺跡までは、つづら折りの道(イラム・ビンガム道路)を上るバスに乗ります。運行はコンセトゥール(Consettur)社で、外国人大人は片道12ドル・往復24ドル。上りは5時30分〜15時30分、下りは6時30分〜18時。乗り場はエルマノス・アヤル通りで、チケットは公式サイト comprar.consettur.com か、同じ通りの窓口(毎日5時30分〜22時、現金はソルとドル)で買えます(ペルーレイル「個人でマチュピチュへ行く方法」)。朝一番の便は長い列ができるので、前日の午後に買っておくのが現地の定番です。
④ 安く行くなら「イドロエレクトリカ」ルート
クスコから乗合ワゴンでサンタ・マリア、サンタ・テレサを経て水力発電所(イドロエレクトリカ)まで6〜7時間走り、そこから線路沿いを約2時間30分歩くか、短い区間の列車(約30分)でマチュピチュ・プエブロに入る方法です(ペルーレイル「Hidroeléctrica」)。費用は列車ルートの数分の一ですが、山道の長距離移動と雨季の土砂崩れの危険があり、クスコの旅行会社が1泊2日のパッケージ(車・宿・入場券込み)として売っています。
2025年9月のバス問題と、いまの状況
麓から遺跡へのバスは長年コンセトゥール社の独占でしたが、その営業許可が2025年9月4日に切れ、ウルバンバ郡が地元の農民共同体がつくった新会社サン・アントニオ・デ・トロントイに暫定許可を出しました。新会社の18台のバスを現地に入れられるかをめぐって住民が抗議し、9月14日からの無期限ストで線路が封鎖され、鉄道が止まり、約1,400〜1,600人の観光客が警察の護衛でクスコへ避難しました(Infobae、La República、Primicias、2025年9月)。首相府の仲介で両社が運行を分け合う合意ができましたが、10月末の時点で新会社のバスは一部しか到着しておらず、当面はコンセトゥール社が運行を続けています(Andina、Panamericana、2025年10〜11月)。
外務省の危険情報(2026年3月31日更新)も「抗議活動の影響により、観光地のマチュピチュ遺跡を往来する鉄道が運行停止する場合もあり、現地で立ち往生となる可能性があります」と書いています。出発の数日前に、ペルーレイル・インカレイルの運行情報と現地の報道を確かめ、日程に1日の余裕を持つのが安全です。
費用と日数の例(編集部の目安)
| 項目 | 目安(出典) |
|---|---|
| 入場券(標準ルート)+保全料 | 152+11=163ソル(文化省・SERNANP) |
| クスコ〜オリャンタイタンボ タクシー | 70〜85ソル(ペルーレイル) |
| 列車 往復(基本クラス) | 日と便で変わる。要確認(両社公式サイト) |
| 麓のバス 往復 | 24ドル(コンセトゥール) |
| マチュピチュ・プエブロの宿 1泊 | ホステルからホテルまで幅が大きい。要確認 |
日本からはリマ乗り継ぎでクスコへ。クスコは標高約3,400mなので、着いた日は休み、翌日にオリャンタイタンボへ移動して1泊、3日目の朝に列車とバスで遺跡、という組み立てが体に楽です。リマ往復を入れると最短7〜8日。ビニクンカ(虹の山)やウユニ塩湖と組み合わせる人は11〜13日を見ておくとよいでしょう(編集部の目安)。
予約のしかた
① 現地ツアー(クスコ発の日帰り・1泊2日)
入場券・列車・バス・ガイドをまとめて手配してくれるクスコ発のツアーは、入場券の売り切れや列車の時間合わせの手間を省けます。日本語ガイドつきは VELTRA、英語ガイドの乗合は KKday や Klook に多く出ています。
現地ツアーを予約サイトで探す
- VELTRA:現地オプショナルツアー予約&観光旅行【VELTRA-ベルトラ】
(日本語ガイドのツアーを探しやすい) - KKday:現地プランはKKdayで検索!【KKday】
(割引クーポンが出ることがある) - Klook:
Klookで現地ツアー・入場券を探す【Klook】(遺跡や美術館の入場券も一緒に取れる)
② 航空券(日本〜リマ〜クスコ)
日本からペルーへの直行便はなく、米国の都市かメキシコシティで乗り継いでリマへ、リマから国内線でクスコへ入ります。米国で乗り継ぐなら ESTA が要ります。リマ〜クスコはラタム航空などが1日に多数運航しており、国際線と別に取ると安いことがあります。
航空券を予約サイトで探す
- Expedia:
エクスペディアで航空券を探す【Expedia】(航空券+ホテルの同時予約で安くなることがある)
- skyticket:
skyticketで海外航空券を比較する【スカイチケット】(複数の航空会社・経路をまとめて比べられる)
- エアトリ:海外航空券+ホテルがお得!<エアトリ>
(日本の会社。日本語サポートで予約したい人向け)
③ ホテル(クスコ・オリャンタイタンボ・マチュピチュ・プエブロ)
朝一番の入場を狙うなら、前夜はマチュピチュ・プエブロに泊まります。列車の時間に余裕があればオリャンタイタンボ泊でも間に合います。クスコは高地なので、到着日の宿はアルマス広場に近い平らな場所が楽です。
ホテルを予約サイトで探す
- Expedia:
エクスペディアでクスコのホテルを探す【Expedia】(キャンセル無料のプランで絞り込める)
- Hotels.com:
Hotels.comでホテルを探す【ホテルズドットコム】(10泊で1泊無料の特典がある)
④ 日本発の添乗員付きツアー
入場券・列車・高地対策まで任せたい人は、添乗員付きツアーが確実です。目利き旅のペルーのツアー比較ページで、日数と予算から比べられます。マチュピチュとウユニ塩湖を組み合わせる日程は11〜13日間が中心です(2026年10月確認)。
行く前に必ず確認すること
- 外務省の危険情報。クスコ市とマチュピチュはレベル1「十分注意してください」。同じクスコ州でもラ・コンベンシオン郡の一部はレベル3(渡航中止勧告)です。主要観光地では外国人旅行者を狙った銃器を使った強盗やスリが頻発していると書かれています(2026年3月31日更新)。出発前に外務省 海外安全ホームページで最新の情報を確認してください。
- 鉄道の運行。抗議活動で線路が封鎖されると、マチュピチュ・プエブロに取り残されます。ペルーレイル・インカレイルの告知と現地報道を出発の数日前に確かめ、帰りの国際線の前日はマチュピチュに居ない日程にしてください。
- 高山病。クスコは約3,400m、マチュピチュは約2,430m。クスコ到着日に動き回らず、水を多く飲み、酒を控えるのが基本です。持病のある人は出発前に医師に相談してください。
- 雨季と閉鎖。11〜3月は雨季で、ワイナピチュ・大洞窟は10月16日〜12月29日は閉鎖。インカ道(4日間トレッキング)は毎年2月が整備のため閉鎖されます。
- パスポートと時間。入場にはチケットに登録したパスポートの原本が要ります。入場時刻の猶予(通常期30分・繁忙期45分)を過ぎると入れず、払い戻しもありません。
- 持ち込みの決まり。三脚・ドローン・大きなリュック・食べ物の持ち込みは規制されています。最新の禁止物は入場券購入時の規則で確認してください。
出典
- Ministerio de Cultura「Resolución Ministerial N.° 285-2025-MC」2025年10月30日
- El Peruano「Machu Picchu: Ministerio de Cultura fija aforo máximo de 5600 visitantes diarios para 2026」2025年11月
- Andina「Machu Picchu: el viernes 19 comienza temporada alta y recibirá hasta 5600 turistas por día」2026年6月
- PeruRail「Entradas a Machu Picchu y Nuevos Circuitos 2026」2026年11月2日確認
- PeruRail「How to Travel to Machu Picchu on Your Own」2026年11月2日確認
- PeruRail「Hidroeléctrica」2026年11月2日確認
- Inca Rail「Travel to Machu Picchu(割引の案内)」2026年11月2日確認
- El Tiempo「Machu Picchu aplicará nueva tarifa de conservación desde mayo de 2026」2026年2月5日
- Diario Correo「Incremento en entradas a Machu Picchu ya se conocía desde 2024 y se aplicará desde mayo de 2026」2026年
- Infobae「Paro en Machu Picchu por buses de acceso a la ciudadela inca afecta a miles de turistas」2025年9月10日
- La República「¿Qué está pasando en Machu Picchu? Bloqueos, turistas varados y todo sobre el conflicto」2025年9月17日
- Primicias「Protestas en Machu Picchu: turistas varados y heridos」2025年9月
- Andina「Buses de San Antonio de Torontoy deben operar desde hoy en ruta a Machu Picchu」2025年10月22日
- Panamericana「Nueva crisis en Machu Picchu: empresas Torontoy y Consettur no estarían cumpliendo acuerdo」2025年10〜11月
- 目利き旅 ペルーツアー比較ガイド 2026年10月確認
- 外務省 海外安全ホームページ「ペルーの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)」(2026年3月31日更新)
トップの写真:Diego Delso / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

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