ウユニ塩湖の鏡張りは、雨季でも「見られない年」があります。2026-27年の雨季は、ボリビアの気象当局が強いエルニーニョと高地の干ばつを警告しています。時期・ツアーの種類・費用・予約先を、現地の報道と公的な情報で整理しました。
- いつ行くか。鏡張りは雨季の12月末〜2月が中心で、年によっては3〜4月まで続きます。ただし2024年12月は雨が少なく、鏡張りを楽しめなかったと報じられました。2026-27年は雨が少ない予測が出ており、1〜3月に日程を寄せ、現地で2日以上とるのが無難です(編集部の目安)。
- 何日必要か。日本からは乗り継ぎが2回以上になり、ウユニだけでも8日前後、マチュピチュと組み合わせると11〜13日が目安です(編集部の目安。日本発の添乗員付きツアーの日数とも一致)。
- 費用の目安。日本発の添乗員付きツアーは8日間で約90万円〜、11〜13日間で約137万〜150万円〜(2026年10月時点)。自分で行く場合、現地の日帰りツアーは約60米ドル〜、2泊3日ツアーは約210〜330米ドル。日本からの航空券は「要確認」です。
- どう申し込むか。初めてなら日本発の添乗員付きツアー、旅慣れた人はウユニ発の現地ツアーを予約サイトで。どちらも、道路封鎖などで日程が崩れる前提で予備日を入れてください。
鏡張りが見られる時期と、見られない年
鏡張りは、雨で塩原の上に薄い水の層ができ、空が映ることで生まれます。ボリビアの報道では、通常は12月末から2月の雨季に現れると説明されています。現地の旅行会社の責任者は、ふだんの鏡張りの期間を「約4か月」と話しています(Visión 360、2026年8月)。ボリビアの観光副大臣は、雨季を観光の繁忙期とし、滞在は3〜5日が多いと説明しています(ABI/eju.tv、2025年1月)。
雨季でも、水が張らない年があります。EFE通信は2024年12月、ウユニについて「この12月は雨が少なく、訪れた人は鏡張りを楽しめなかった」と伝えました(EFE/Visión 360、2024年12月)。その後は雨が戻り、2025年1月には約12,363人が塩湖を訪れました(Los Tiempos、2025年2月)。2025年3月には、雨は4月まで続く見込みと報じられています(Visión 360、2025年3月)。
水は多すぎても困ります。2025年3月には、インカワシ島の近くで水深30cm、塩湖の縁で50cmに達しました。ポトシ県は、塩湖に入れる時間を7時〜17時に限り、夜は車を塩湖の外に出すよう求めました(Correo del Sur、2025年3月)。この時期は、星空ツアーが出ないこともありえます。
2026-27年の雨季は、雨が少ない予測です。ボリビア国家気象水文局(Senamhi)の予報官は、エルニーニョが10〜12月に「非常に強い」段階へ強まる可能性を示しました(FM La Paz、2026年7月)。最も深刻なのは2026年11月〜2027年1月で、高地で干ばつが強まるとの警告も出ています(FM Bolivia、2026年8月)。サンシモン大学の研究者も、アルティプラーノ(高原地帯)の干ばつの危険を指摘しています(Los Tiempos、2026年10月)。
一方で、2026年8月11〜17日には、塩湖一帯で39年ぶりという大雪が降りました。現地の旅行会社は、雪どけ水で鏡張りが早まり、8月〜12月ごろまで続くと見込みました(Visión 360、2026年8月)。2026年10月時点で実際に水が残っているかは、確かめられませんでした(要確認)。予約の前に、現地の旅行会社に「いまの水の状態」を聞いてください。塩湖そのものの見どころはウユニ塩湖の記事で紹介しています。

ツアーの種類と選び方
鏡張りは、塩湖の場所と天気で見え方が変わります。1回のツアーで外れても、翌日に取り返せるよう、ウユニの町に2泊以上するのが基本です(編集部の提案)。
日帰りツアー(ウユニの町発)
- 所要時間。9時ごろ出発、18時過ぎに戻る1日がかり。昼食つき(Unitel、2024年3月)。
- 料金の目安。200ボリビアーノ(Bs)(Unitel、2024年3月)。米ドル建てでは、乗合で約60ドル(約8時間)、夕日つきで約78ドル(約10時間)とする案内があります(Salar de Uyuni Day Tour、2026年7月)。安い会社で約59ドル〜、英語ガイドつきの中価格帯で80〜120ドルという案内もあります(Bolivia Hop、2026年6月)。
- 向く人。日程が短い人。鏡張りと夕日を1日で見たい人。
星空ツアー・朝日ツアー
- 星空。夕日と星空で約5時間、約70ドル(長靴つき)という案内があります(Salar de Uyuni Day Tour、2026年7月)。予約サイトCivitatisでは、約4時間で60ドル〜、スペイン語ガイドのツアーが出ています(Civitatis、2026年10月確認)。
- 朝日。4時〜7時の約3時間で、1人50ドル(2026年12月31日まで)。2027年1月1日からは57ドル(Nómades、2026年10月確認)。
- 向く人。星空や朝焼けが映る鏡張りを、写真に残したい人。前に書いたとおり、水が深い年は夜の立ち入りが制限されることがあるので、催行されるかを予約先に確かめてください。
2泊3日でチリのアタカマへ抜けるルート
- 行程。1日目に塩湖とインカワシ島、2日目にエドゥアルド・アバロア自然保護区の湖(ラグナ・コロラダなど)、3日目に間欠泉と温泉を回ります。最終日はウユニに戻る(17時ごろ着)か、チリ国境からサン・ペドロ・デ・アタカマへ抜ける(13時ごろ着)かを選べます(Go Uyuni、2026年10月確認)。
- 料金の目安。210ドル(通常250ドル)。アタカマへの送迎は15ドルまたは150Bs。別に保護区の入場料150Bs、インカワシ島30Bs、国境の税17Bsがかかります(Go Uyuni、2026年10月確認)。ほかに、乗合で約330ドル(Salar de Uyuni Day Tour、2026年7月)、Klookで英語ガイドの3日間が299ドル(Klook、2026年10月確認)という例があります。
- 向く人。チリ側にも行きたい人、赤い湖やフラミンゴも見たい人。宿は山小屋で、標高はウユニより高くなります。水が深い時期に行程がどう変わるかは、申し込む会社に確認してください(要確認)。
日本発の添乗員付きツアー
- 所要時間と料金。HIS(Impresso)の「ウユニ塩湖奇跡の絶景 ボリビア・ペルー・メキシコ3カ国周遊8日間」が899,800円〜。クラブツーリズムはマチュピチュやイグアスの滝と組み合わせた11〜16日間のツアーで、1,368,000円〜2,500,000円〜(目利き旅、2026年10月確認)。燃油サーチャージは別になる場合があります。
- 向く人。初めての南米、一人旅、高山や乗り継ぎが不安な人。道路封鎖などが起きたときの判断を、旅行会社に任せられるのが大きな利点です(編集部の見方)。
費用の目安(日本から)
日本からウユニへの直行便はありません。経路の例は「日本→米国の都市またはリマ(ペルー)→ラパス(ボリビア)→ウユニ」です。ボリビアの航空会社BoAは、2024年7月からリマ〜ラパス便を週3便で運航すると発表しています(Revista Economía、2024年6月。2026年10月時点の運航は要確認)。下の表は、自分で手配する場合の1人分の目安です。
| 項目 | 目安(出典) |
|---|---|
| 日本〜米国またはリマ〜ラパスの往復航空券 | 要確認(時期と経路で大きく変わります) |
| ラパス〜ウユニの国内線 | 片道約125〜130ドル、往復約250ドル(Bolivia Hop、2026年6月) |
| ラパス〜ウユニのバス(代わりの手段) | 片道約15〜43ドル。会社による(Bolivia Hop、2026年6月) |
| 日帰りツアー | 200Bs(Unitel、2024年3月)/約60〜95ドル(Salar de Uyuni Day Tour、2026年7月) |
| 星空・朝日ツアー | 約50〜70ドル(Nómades、Salar de Uyuni Day Tour、2026年) |
| 2泊3日ツアー | 約210〜330ドル+入場料など197Bs(Go Uyuni、Salar de Uyuni Day Tour、2026年) |
| 宿(ウユニの町) | ホステル80Bs〜、ホテル120Bs〜(Unitel、2024年3月)。塩のホテルは1泊約100〜250ドル以上(Bolivia Hop、2026年6月) |
| 食事 | 夕食20Bs〜、朝食10Bs(Unitel、2024年3月) |
| 日本語ガイドの貸切(参考) | VELTRAの1泊2日の貸切ツアーで157,102円〜443,622円(プランと人数による。VELTRA、2026年10月確認) |
| 日本発の添乗員付きツアー | 8日間899,800円〜、11〜13日間1,368,000円〜(目利き旅、2026年10月確認) |
米ドルや円への換算は、ボリビアの為替の状況で変わるため、この記事では書いていません。現地では現金が必要な場面が多い前提で準備してください(編集部の提案)。
日数のモデルプラン
以下は編集部の目安です。乗り継ぎの時間や便の有無は、予約のときに確かめてください。
最短プラン(8〜9日)
- 1〜2日目。日本を出発し、米国またはリマで乗り継いでラパスへ。
- 3日目。ラパスで体を高地に慣らす。
- 4〜6日目。国内線でウユニへ。日帰りツアー、朝日または星空ツアー。鏡張りが外れたときの予備日を1日。
- 〜9日目。ラパスに戻り、日本へ(機中泊を含む)。
あわせて読みたい:マチュピチュに個人で行く方法(入場券・列車・バス・費用)
ペルー(マチュピチュ)と組み合わせるプラン(11〜13日)
- 前半。リマからクスコへ入り、マチュピチュを見学。
- 中盤。ペルーからラパスへ移り、ウユニに2〜3泊。
- 後半。ラパスかリマから日本へ。日本発の添乗員付きツアーも、この組み合わせは11〜13日間が中心です(目利き旅、2026年10月確認)。
外務省は、ボリビアの燃料不足などで国際線に乗り遅れるおそれがあるとして、数日の予備日をとった日程を勧めています(外務省、2026年9月)。どちらのプランも、帰国便の前に最低1日の余裕を入れてください。
高山病と服装
外務省の「世界の医療事情」では、ウユニの標高は3,660m、ラパスは3,650m、ラパスの空港(エルアルト)は4,070mです。急性高山病は標高2,500m以上で起こるおそれがあり、頭痛、食欲不振、吐き気、めまい、眠れないなどの症状が、着いてから約6〜12時間後に出るとされています(外務省 世界の医療事情 ボリビア)。
- 着いた日は休む。外務省は、到着当日は休養を十分にとり、酒、熱いシャワーや入浴、運動を避けるよう書いています。機内でも酒は控えます。
- 予防の薬は医師に相談。アセタゾラミド(ダイアモックス)を到着24時間前から合計4日間飲む方法が有効とされています。日本では処方箋が必要です(外務省)。
- ツアー会社の備えを聞く。2025年1月の人出を受けて、現地の観光の責任者が、旅行会社に応急手当の道具や酸素の準備を勧めたと報じられました(Los Tiempos、2025年2月)。予約のとき、車に酸素があるかを聞いておくと安心です(編集部の提案)。
- 朝と夜は防寒着。朝日・星空ツアーは暗い時間に外にいるので、雨季でもダウンなどの防寒着を持っていきましょう(編集部の提案)。
- 足元は長靴。星空ツアーで長靴が付く案内があります(Salar de Uyuni Day Tour、2026年7月)。付かないツアーもあるので、予約のときに確認を。塩水で靴や服が傷むので、汚れてもよい服で(編集部の提案)。
- 2泊3日ルートは寒さが段違い。2026年の冬にはラグナ・コロラダで−19.2℃を記録しました(FM La Paz、2026年7月)。雨季でも寝袋を借りられるかを確かめてください(編集部の提案)。
予約のしかた
① 現地ツアー(ウユニ発)
現地ツアーを予約サイトで探す
- VELTRA:現地オプショナルツアー予約&観光旅行【VELTRA-ベルトラ】
(日本語ガイドのツアーを探しやすい) - KKday:現地プランはKKdayで検索!【KKday】
(割引クーポンが出ることがある) - Klook:
Klookで現地ツアー・入場券を探す【Klook】(遺跡や美術館の入場券も一緒に取れる)
- VELTRA。ウユニ発の1泊2日・2泊3日の貸切ツアーや、ラパス発で国内線つきのツアーが出ています。日本語ガイドを選べるプランがあります(2026年10月確認)。
- GetYourGuide。ウユニ発の日帰りツアー、夕日つきツアーなどが出ています。英語・スペイン語ガイドが中心です(2026年10月確認)。
- Civitatis。星空ツアーが出ています。ガイドはスペイン語です(2026年10月確認)。
- Klook。塩湖とラグナ・コロラダを回る3日間のツアーが出ています。英語ガイドです(2026年10月確認)。
- KKday。ラパス・ウユニ・コルチャニを回る6日間ツアー(英語ガイド)の掲載がありますが、料金と販売状況は確かめられませんでした(要確認)。
日本語ガイドがつくのは、確かめた中ではVELTRAの貸切ツアーだけでした。乗合ツアーは英語かスペイン語が前提です。
② ホテル
- 塩のホテル。壁や家具を塩のブロックで作ったホテルが、塩湖の近くにあります。パラシオ・デ・サルは42室で、2025年3月のカーニバルの時期に満室になったと報じられました(Visión 360、2025年3月)。ルナ・サラダに泊まるプランは、VELTRAの貸切ツアーで選べます。料金は1泊約100〜250ドル以上(Bolivia Hop、2026年6月)。
- ウユニの町の宿。ツアーの集合場所に近く、早朝・夜のツアーに便利です。ホステル80Bs〜、ホテル120Bs〜(Unitel、2024年3月)。
- 早めの予約を。年末年始とカーニバルは混みます。2024年末には数千人の観光客が塩湖で年越しを迎えたと伝えられました(EFE/Visión 360、2024年12月)。
ホテルを予約サイトで探す
- Expedia:
エクスペディアでウユニのホテルを探す【Expedia】(キャンセル無料のプランで絞り込める)
- Hotels.com:
Hotels.comでホテルを探す【ホテルズドットコム】(10泊で1泊無料の特典がある)
③ 日本発の添乗員付きツアー
目利き旅のペルーのツアー比較ページに、「ウユニ」を含むツアーが6本載っています(2026年10月確認)。HISの8日間(ボリビア・ペルー・メキシコ)と、クラブツーリズムの11〜16日間(マチュピチュ、チチカカ湖、イグアスの滝などと組み合わせ)です。出発日ごとに料金が変わるので、鏡張りの時期(1〜3月)の出発日で比べてください。
行く前に必ず確認すること
- 外務省の危険レベル。ボリビアの危険情報(2026年6月11日更新)では、ラパス市・エルアルト市、サンタクルス市、コチャバンバ県チャパレ郡・カラスコ郡、ブラジル・パラグアイとの国境地帯が「レベル1:十分注意してください」です。ウユニのあるポトシ県は、本文でレベルの対象に挙がっていません。ただし、ウユニへ行くには、レベル1のラパス市・エルアルト市を通るのがふつうです(外務省 海外安全ホームページ ボリビアの危険情報)。
- 緊急事態宣言と燃料不足。ボリビア政府は2026年6月に緊急事態宣言を出し、9月17日に90日間延長しました。ガソリンと軽油の不足が続き、長距離バスの減便や国内線の変更、ウユニ塩湖などへの車の移動に影響が出るおそれがあります(外務省 スポット情報、2026年9月28日)。
- 道路封鎖。2026年1月には国内57か所以上で道路が封鎖され、政府は空軍機を使い、ウユニで足止めされた外国人観光客約135人をラパスへ運びました(Brújula Digital、2026年1月)。2026年5月にも大統領の辞任を求める封鎖があり、観光省は観光の損失を1日最大2,000万Bsと試算しました(Visión 360、2026年5月)。
- 天気で飛行機が止まる。2026年8月の大雪では、ウユニ空港の滑走路に雪が積もり、BoAが便を欠航しました(La Razón、2026年8月)。
- 雨が少ない年の備え。2026-27年は干ばつの予測が出ています。鏡張りが見られなかったときの扱い(返金の有無など)を、申し込む前に確かめてください。
- たびレジに登録。外務省は、3か月未満の旅行者に「たびレジ」への登録を勧めています(外務省 スポット情報、2026年9月28日)。
- 治安の情報は、出発前に外務省 海外安全ホームページで最新の情報を確認してください。
出典
- Visión 360「La intensa nevada en el Salar de Uyuni adelanta el efecto Espejo…」2026年8月19日
- Visión 360(EFE)2024年12月29日
- Visión 360 2025年3月3日
- Los Tiempos 2025年2月5日
- Correo del Sur 2025年3月12日
- eju.tv(ABI)2025年1月15日
- FM La Paz 2026年7月14日
- FM Bolivia 2026年8月3日
- Los Tiempos 2026年10月21日
- Brújula Digital 2026年1月10日
- Visión 360 2026年5月10日
- La Razón 2026年8月18日
- Unitel 2024年3月13日
- Revista Economía 2024年6月28日
- Bolivia Hop 2026年6月14日更新
- Salar de Uyuni Day Tour 2026年7月更新
- Go Uyuni 2026年10月確認
- Nómades 2026年10月確認
- 予約サイトの掲載(VELTRA・GetYourGuide・Civitatis・Klook・KKday)2026年10月確認
- 目利き旅 ペルーツアー比較ガイド 2026年10月確認
- 外務省 世界の医療事情 ボリビア
- 外務省 海外安全ホームページ ボリビアの危険情報(2026年6月11日更新)
- 外務省 ボリビアにおける緊急事態宣言の延長及び燃料不足等に伴う注意喚起(2026年9月28日)
現地でのスマホの通信(日本のキャリアのローミングの対象国、旅行用eSIM、現地SIMの登録の決まり)は中南米旅行のスマホ通信の記事にまとめています。
(2026年10月31日に確認した情報です。料金・時間・交通は変わることがあります。)
トップの写真:Diego Delso / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)
